「自律神経が乱れている」
「自律神経を整えましょう」
健康やテレビなどでよく耳にする言葉ですが、「そもそも自律神経ってなに?」と聞かれると答えに困る方も多いのではないでしょうか?
実は、自律神経は私たちが生きていくために欠かせない、とても大切な神経です。
呼吸、心臓の動き、汗をかくこと、食べたものを消化すること。これらは全部、自律神経が自動でコントロールしています。
自律神経は「体の自動運転」🚗
私たちは車を運転するとき、アクセルやブレーキを意識して操作しますよね。
でも体の中には、意識しなくても勝手に動いてくれている“自動運転システム”があります。
それが 自律神経 です。
たとえば…
- 「心臓を動かそう」と思わなくてもドキドキしてくれる
- 「呼吸しよう」と意識しなくても息をしている
- 暑いときに自然に汗が出て体温を下げてくれる
これらは全部、自律神経の働きです。
2つの自律神経
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という2種類があります。
交感神経(アクセル)
交感神経はアクセルのようなもの。
体を「活動モード」に切り替えます。
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朝起きて動き出すとき
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運動や仕事をしているとき
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緊張してドキドキしているとき
心拍数を上げたり、筋肉に血を送ったりして、体を動かせる状態にしてくれます。
副交感神経(ブレーキ)
副交感神経はブレーキのようなもの。
体を「休むモード」に切り替えます。
- 食事をしているとき
- 横になってリラックスしているとき
- 眠っているとき
心拍数を落ち着かせたり、胃腸の働きを活発にして消化を助けたりします。
👉 この「アクセル」と「ブレーキ」が交互に働くことで、体はバランスを保っています。
自律神経はどこで働いている?
自律神経は全身に広がっていて、さまざまな場所で働いています。
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心臓 → ドキドキの速さをコントロール
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肺 → 呼吸を深くしたり浅くしたり
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胃や腸 → 食べたものを消化する力を調整
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血管 → 血の流れを強めたりゆるめたり
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目 → 瞳の大きさを光に合わせて変える
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膀胱 → 尿をためたり出したりする
私たちが意識しなくても、体は自律神経のおかげで24時間働き続けているのです。
自律神経の司令塔
自律神経をまとめて指令しているのは「脳の視床下部」という場所です。
ここは体温・睡眠・ホルモンの分泌なども管理していて、体のリーダーのような存在。
視床下部からの指令を受けて、自律神経が全身にメッセージを届け、体を丁度良い状態に保ってくれています。
自律神経の役割は「体のバランスを守ること」
自律神経の一番の仕事は「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる働きです。
これは「外の環境が変わっても、体の中を一定に保つ力」のことです。
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暑い → 汗をかいて体温を下げる
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寒い → 体を震わせて熱をつくる
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食事後 → 消化を進めて栄養を吸収する
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危険 → 心拍数を上げてすぐに動けるようにする
このように、自律神経は外の変化に合わせて体の中を守ってくれています。
自律神経の特徴
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自分で操作できない
心臓や胃腸の動きを自分の意思でコントロールすることはできません。 -
休むことなく動いている
眠っている間も、ずっと働き続けています。 -
二重の仕組み
交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2つで調整しているから、臨機応変に対応できるのです。 -
環境に敏感
気温・天気・音・光など、外からの刺激に合わせてすぐに反応します。
まとめ
普段は意識することがなくても、自律神経は私たちの体の奥で休むことなく働き続けています。
そのおかげで呼吸ができ、心臓が動き、体温が保たれ、毎日を安心して過ごすことができるのです。
当たり前のように感じる日常は、実はこの“見えない支え”によって守られているのです。
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